今回は「保通協のマニアな話」→http://maniaslot.blog.shinobi.jp/Entry/31/
でも少し触れましたが、厳しい厳しい5号機の内規に対してメーカーがどんな工夫を
しているかをお話しします。
メインにする機種はアルゼの「青ドン」です。
この機種は4号機初期のTOPメーカーだったアルゼが送り出した超大ヒット機種
「花火」の5号機リメイク板です。
しかし、上記の前記事を読んで下さった方はお分かりだと思いますが
5号機には様々な規則があり完全に再現するのは不可能なんですよね。
ネックになるのは
① ボーナス時に払い出しをしてはいけない
② 成立している役は最大限引き込まないといけない
③ 一つのフラグに付きリールの停止パターンは一つのみ
他にも色々ありますが、通常時に関係あるのはこの3つです。
まず①のお陰でチェリーの2コマ以内にはボーナス絵柄を配置できません。
もし、配置すると②の制約があるのでチェリーが停止している時に同配置に
ボーナスがあるとボーナスも引き込まないといけないので、払い出しが有り
になってしまいます。
哲也などは、チェリーと隣に配置してますが規定上、左にチェリーが止まった
時点で枠内にあるボーナスが否定されます。
エヴァはチェリーの払い出しを右リールに配置する事でクリアーしてます。
青ドンはREGの組み合わせを「七七BAR」にして、4号機では七だった部分に
関係のない「親方絵柄」を配置する事でチェリー付きのリーチ目が出るように
しました。
これで、左リール上段にBARを止めればボーナスも引き込まないので「花火」
と同じ停止パターンを使うのに障害はなくなりました。
しかし、③の制約があるせいで「花火」と同じ量のリーチ目を再現する事は
不可能です。
そこでアルゼの開発者は考えました。
「花火」と言えば、氷テンパイ外れのリーチ目がメインですから、5号機の
特性である小役重複と「氷絵柄」を組み合わせる事で新しいゲーム性を作り
出しました。
皆様、ご存知の「平行で揃った氷は 5%以下で重複」
「斜めで揃った氷は 50%で重複」
って奴です。
しかし③の規定があるので、同じ「氷」フラグで平行に揃ったり斜めに揃ったり
してはいけません。(同一フラグは同制御なんで)
規定を違反してる訳じゃありませんよ?
見た目は同じなんですが平行氷と斜め氷は、実は全くの別フラグになっているんです。
払い出しに「風鈴・風鈴・氷」で5枚役ってのがあるんですが、
実際には最初に左リールを止めるかぎり絶対に揃う事はありません。
この一見意味の無い小役を旨く使う事によって
青ドンは規定をクリアーしているのです。
そうなんです。
氷が斜めに揃う時は
6枚役の「氷・氷・氷」と
5枚役の「風鈴・風鈴・氷」が同時に成立しているんです。
しかし、同時に成立している小役は払い出しの多い方を優先するので
前者の「氷」が揃うって仕組みです。
となると、「単独氷(平行氷)」と「重複氷(斜め氷)」は別フラグですので
制御を別にしてもイイ訳です。
おお!
これで減ったリーチ目のかわりに揃っても激熱の重複小役が出来ました。( ̄ー ̄)
出玉性能に全く関係の無い部分にここまでのこだわり!
往来の花火ファンに対するこの愛情!
しかも普段は意味のない5枚役をBIG中は14枚役にして技術介入要素にしてますからね。
私見ですが、人気4号機の名前を利用しただけのクソ5号機が溢れるなかで、
この「青ドン」の出来は素晴らしいですね。( ゚∀゚)o彡°
あれでミニリールじゃなければ満点なのにw
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